樋状根は抜歯でしょうか?

術後5年経過症例。樋状根は抜歯と判断されることが多いようですが、当院ではあきらめずに治療して良い成績を残しています。(7番の近心には、金属修復物下に虫歯があります。他院で定期健診を受けていたようですが、メンテナンスの仕方に問題はなかったでしょうか?)

樋状根の舌側には大きな穿孔。MTAにて埋められていましたが、MTAは魔法の薬剤に非ず。

治療後。根管治療+支台築造+補綴の全てを完結して、根管治療の予後は決定されます。根管治療だけを専門医に任せて、あとは知らないというやり方は、本当に専門医のやることでしょうか?

患者さんは、結局は根管治療費は、根管治療専門医に支払い、築造を含めた補綴治療(築造は根管治療専門医がやることもある)は補綴専門医や、かかりつけ医で支払うことになります。

”患者さんのため”ではなく、自分達の責任をうまく逃れるシステムです。



症例2 下顎左側第二大臼歯


根管治療について

 

材料について

 根尖の封鎖などには、健康保険適応外の材料を使用します。根の中の洗浄には薬品はほとんど使用しません。

 

治療回数:診査・診断1回

     治療  1回/×5回〜10回(築造や補綴は含まれません)

 

利点と欠点

     抜歯をしなくても残せる場合が多々あります。

     治療後に若干の痛みなどが生じる場合もあります。

     非外科的に治癒しない場合、外科的な治療法に移行する場合や抜歯になる可能性もあります。

     成功率は100%ではありません。痛みや不快症状の発現には個人差もあります。

 

定期健診について

     定期健診は非常に重要です。定期健診の受診の可否が治療の補償についても関係します。

 

治療費用(根管治療のみ)

 

    60,000円120,000万円(税別) 

 根管内穿孔封鎖や歯根破折を伴う症例は、別途、追加料金が発生します。