· 

歯科技工士さん

 歯科技工士さん。特に若い歯科技工士さんが不足しています。(後述,関連記事の一部)

様々な理由がありますが,今は医療業界にも働き方の問題を問うような時代になってきています。

 

 歯科技工の業界は,10年前から比べれば,かなり発展しています。

 CAD/CAM。をご存知でしょうか?パソコンの中でデザインしたものを機械が削りだすシステムです。いまでは,熟練した歯科技工士以外,敵わない精度のものができるようになりました。歯科技工士さんの仕事も,今までとは様相が変わり,極端な話,オフィスワークでも出来る仕事に変わりつつあります。普通,熟練した職人が手作業で作り上げたものは,そうでない物に比し,価格的にも高くても当然で,社会も素直にそれを受け入れます。食べ物もそうですね。いちご1粒が,相当な値段がするものもあります。服,陶磁器,建築物,色々あります。しかし,歯科技工士さんは,或る国ではマイスター扱いですが,日本人の歯科技工士さんは,熟練といっても,そのような称号は与えられません。もちろん,知識や知識に伴う能力や技術の差は歴然ですから,年数を重ねたからといって,誰もが職人の領域に達するものでもありません。保険の技工をやっていても,自費の技工をやっていても,変わらない人は変わらないと思います。それは歯科医師や歯科衛生士とて同じです。患者さんにはわからないと思いますが,歯科技工士さんで本当に上手な人は,世界でも賞賛されるレベルです。それは,日本人の技工士さんに特に多いのです。

我々もそうですが,国民の皆様も,歯科技工士という職業をどのように考えてきたでしょうか?

僕は昨今の日本の”ゆとり世代”や”働き方”の問題を聞いていると,どうしてこんなことになってしまったのか,悔やまれます。政治だけの責任でなく,その政治を支持してきた国民にも責任があります。

この問題は,歯科技工士さんだけの問題でなく,医療全般にわたって起きている現実です。超高齢化社会を迎え,本当に困ったことが起きています。

 

 歯科技工士学校の入学者数1000名割れに危機感

投稿日:  作成者: ikeipress

歯科技工士養成の教育現場から、将来の人材不足に対する強い懸念が示されている。5月13日にハイアットリージェンシー東京で開催された日本歯科技工所協会創立50周年記念大会の中で、全国歯科技工士教育協議会の尾崎順男会長が登壇し、次のように現状を明らかにした。

尾崎 念願であった歯科技工士国家試験の全国統一化が行われ、近々には平成6年以来の教育カリキュラムの改革が行われる。
 その中で残念なことは、全国52の歯科技工士学校の努力にもかかわらず、今春の入学者が1000名を切る927名となり、わずか20年ほどの間に3分の1に激減したことである。当然ながら卒業生も激減し、今年の卒業生は1010名となっている。平成10年には3000名を超えていたわけで、恐ろしいほどの減少傾向と言わざるを得ない。
 求人倍率は平成7年の3倍から平成28年には21倍となっている。ただし、これは求人数が増加しているにもかかわらず卒業生が減少している結果であって、このままでは顕著な歯科技工士不足が避けられず、対策が急務となっている。

歯科News & Topics/DENTAL VISIONより転載