入れ歯とカビの話(兵庫県歯科医師会HPより )一部改編

カンジダ・アルビカンス

風呂場の隅に見られるカビ。このカビは入れ歯が大好きと言うことを知っていますか? このカビの正体はカンジダ菌と呼ばれる真菌です。

高齢者の男性の入れ歯

カンジダ(カンディダ、Candida)とは、酵母の姿の菌類の属名である。無色の不完全酵母に対してこの名が与えられる。一部はかつてトルロプシス属(Torulopsis)と呼ばれていた。カンジダはもっとも普通な不完全酵母を含むものである。出芽によって増殖する酵母であり、条件によっては菌糸に近い姿(偽菌糸)をとるものもある。

                 出典 ウィキペディアより(図,文共)

 


入れ歯が大好き

口腔常在菌として普段から口の中に住んでいますが、とくに入れ歯を好んで集まってきます。 カビの付着した不潔な入れ歯を毎日装着していると入れ歯に接する口腔粘膜が赤く炎症を起こします。
高齢者のように抵抗力が弱い患者では口唇にもカビの集団が発生します。

 炎症をそのままにしておくと使用時の痛みの原因となりますし、入れ歯の土台となるアゴの変形も促進します。 カンジダ菌の付着を予防するためには、毎日の入れ歯の手入れが大切です。 毎食後や就寝前には入れ歯を外して、ブラシを使って隅々まで洗って下さい。 ふつうの歯ブラシでかまいませんが、歯磨剤をつけると入れ歯の表面 に細かいキズができるのでつけてはいけません。 義歯専用ブラシを使うと細かいところも効率的に磨くことができます。とくに止め金のある部分入れ歯に有効です。残っている歯もよく磨いてください。 欠損のある歯列はあんがい以外と磨きにくいものです。磨き方がわからない方は歯科医か歯科衛生士に相談してください。 1本歯が無くなれば、入れ歯は大きくなり、安定しなくなります。 義歯洗浄剤も効果的です。


義歯洗浄剤 ・義歯専用ブラシ

義歯洗浄剤の効果 にはカンジダ菌などを溶かす除菌作用と汚れた入れ歯を白くする漂白作用とがあります。 とくに酵素配合の表示のあるものはカンジダ菌をよく溶かします。 歯ブラシと義歯洗浄剤を組み合わせた方が、除菌効果 が優れていることが証明されています。 口の動きが少なくなり、ものが溜まり易くなるので、就寝中は入れ歯を外して、義歯洗浄剤に浸けておいてください。 洗浄剤で入れ歯が消毒される上に、唾液中には粘膜を消炎する成分が含まれ、 物理的な刺激からも解放されるので、口腔粘膜の炎症が和らぎます。入れ歯は使っていくうちに不適合になることがよくあり、それが入れ歯の汚れを増悪するので、 歯科医院で年2回以上受診し、専門家のアドバイスを受けて下さい。よく噛めることは健康増進につながります。きれいな入れ歯で、健康的な生活を送りましょう。

カビが多い患者さんは,型を採った後に注入する石膏模型が,このようにカビだらけになります。